イゼ
はち
イゼ
さて今回はブレーキをさらに詳しく大雑把に解説していきます!
物理系の話が入ってくると分からなくなってくる方もいると思うので
「こういうものなのか!」
と思っていただけると受け入れやすいかなと思います!
それではいってみましょう!
ブレーキって実は物凄く力がいる?
普段何気なく運転していると、無意識にブレーキを掛けていると思います。
道路の先が混んでいる時などは軽くブレーキをかけて速度を調整し、信号が赤で停車する時などは強めにブレーキを掛けています。
軽くブレーキを掛けてもブレーキが効くので普段意識することはないと思いますが、実は普段使っているブレーキは運転者のブレーキを踏んだり握ったりする力を増幅してブレーキまで伝えているのです。
はち
イゼ
ブレーキの力が増幅??どゆこと?
自転車ぐらいの重さとスピードだったら人間の力でも問題なく止まりますが、それがバイクの重さとスピードになると、速度を落とそうとしても慣性の法則で人間の力だけではとても苦労します。
なので人間の力だけでは心もとないので、増幅される仕組みが付いているのです。
そしてその内容がこんな感じ。
ネットで「ブレーキの仕組み」で検索すればいくらでも出てきそうな画像です(
イゼ
右側の10㎠の面に力を掛けた場合、左側の20㎠の面が持ち上がる力は2倍になる
こういうことです。
ちなみに左側の水面が30㎠なら持ち上がる力は3倍になります。
はち
イゼ
片方の水面からかけた力は、繋がっているもう片方の水面へ等しい力が掛かる。
そしてその掛かった力は水面の面積に比例する。
はい。
分かりやすく説明するためにかなりざっくり説明したのですが、これ以上知りたい方は自分で調べてください(
それを実際のバイクの箇所に当てはめると
このようになります!
ブレーキペダルで踏んだ力がマスターシリンダーで油圧に変わり、ブレーキ液を介してブレーキキャリパーに伝わります。
そしてブレーキ液がキャリパーの中のピストンを押し、ピストンがブレーキパッドをさらに押してブレーキローターに押し付けてブレーキがかかるということになります。
前に言っていた2PODってのはピストンが2つのことで、出口の面積が2つで大きいからそれだけブレーキがすごく効くってことか!!
はち
イゼ
そこは分かったけどなんでブレーキ液って液体なの?
イゼ
以前理科の実験でやった、プラスチックの注射器に水を入れて押そうとしても、全く歯がたたなかった実験は覚えてますか?
この実験の通り液体はほとんど圧縮されないので、掛かった力を遠い部分まで一気に伝えることができるんです。
もしブレーキ液が液体じゃなくて空気がそのまま入っていたのだとしたらブレーキを踏んでも空気が圧縮されるだけでピストンを押せなくなります。
そしてブレーキの配管に空気が少しでも入っていると、その少しの空気が圧縮されてブレーキが効かなくなってしまう=ピストンを押すところまで辿り着けない=ブレーキが効かないというのが、ブレーキ系統のエア抜きはしっかりやってねという理由になります。
そしたらブレーキ液は空気じゃなくて液体なら何でもいいのでは?
はち
イゼ
はち
ブレーキはブレーキパッドをブレーキローターに押し付け、その摩擦力を熱に変換してブレーキを掛けています。
なのでブレーキ周りは超高熱になるので、普通の水だと100℃までしか耐えられません。
もし水を使った場合、あっという間に100℃を超えて沸騰し、沸騰するということは気泡が発生する=液内に気体が出現する=ブレーキが効かなくなる
という地獄の3コンボ確定になってしまうのです。
イゼ
そしてこのブレーキ液が沸騰して配管内に気体が発生してブレーキが効かなくなってしまう有名な現象のことを、ベーパロック現象といいます。
ブレーキ液でも規定の温度を超えると沸騰しますので、よく峠道で不要なブレーキを多用する方や、何年もブレーキ液を変えない方なんかにこの症状が出てきます。
はち
イゼ
湿気を吸収するとブレーキ液の中に水分が含有=水なので100℃で沸騰=フィーバータイムになってしまうのです
はち
なのでブレーキ液は定期的に交換しましょう!
イゼ
ブレーキ液をこぼしても、ただの水で流せば本当にすぐにさっぱりきれいになりますよ!
そしてブレーキ液は耐熱温度で「DOT3」や「DOT4」などの種類分けがしてありますので、自分の用途に合った物を使うようにしましょう。
イゼ
ここまでブレーキの説明をしてきましたが
なんとなくわかったでしょうか?
もしわからなくても問題ないですし、もっと知りたい!と思った方はこんなざっくりサイトより細かく載っている優良サイトがあるのでそちらを参考にした方が良いと思います。
いずれにせよブレーキ周りはバイクや車を乗る上で最重要部分の一つなので、定期的にメンテナンスしてあげてくださいね!
イゼの一言まとめ
ブレーキが突然効かなくなる事ほど怖いことはない
逆に言うとそこをしっかりしておけば安心ですね!
それではまた!