【エンジン分解編その8】大半のグロムユーザーが気になっている「グロム5速化」を実際にやってみた!

 

納豆を食べていればあらかた幸せなイゼ(@healpleeease)ですこんにちは。

イゼ

意外と安いメーカーのが美味しかったりするからあなどれん・・・
正直まずくても付属のタレを使わないで麺つゆ入れるだけで美味しくいけちゃうけどねw

はち

さて今回も5速化の続き!

前回左側を閉じたので、遂にヘッドを載せる時がきました!

まずはガスケットからの・・・ピストン!!

こちら純正ベースガスケット。

こちらはタケガワ5速には付属していないので購入する必要があります。


このガスケットをチェーンと共に通していきます。

通しました!

ブロック側にノックピンが残っているので外します。

ボルトは4つですがノックピンは2つなので、位置に気を付けてはめます。

はまりました!

そしたらブロックをボルトに挿し込みつつ、チェーンも一緒に引っ張って通路を通します。

ソイッ

ここまで引っ張ってきます。

そしたらピストンにちょこっと給油。

シリンダーにも給油。

ぬりぬり。

そしてピストンをシリンダーに入れる・・・!

・・・の前に必ずしなくてはいけないことがあります!

ピストンをシリンダーに入れる前に、合口隙間を調整!

ピストンにはピストンリングという名前の3つのリングがハマっています。

一番上がトップリング。

2番目がセカンドリング。

一番下はオイルリングという名前です。

大まかに言うとこのリングたちのおかげで、ピストンとシリンダーの隙間から圧縮圧力が逃げるのを防いだり、シリンダーに付着した余分なオイルを掻き落としてくれたりする部品です。

そしてそのピストンリングは繋がった円の形ではなく、1箇所が切れているCの形状をしています。

ですので、3つのリングの隙間をずらして組まないと、その隙間から圧縮圧力が漏れたりしてしまうので、サービスマニュアル通り、120度ずつずらしてくださいと指定してあります。

はいずらしました!(写真じゃわからん

シリンダーにピストンリングを挿入・・・?

そしたらいよいよピストン挿入ですが、そのままだとピストンリングがピストンより大きいので、ピストンリングを縮めて入れなければなりません。

本来ならピストンリングコンプレッサーという工具を使うのですが、小排気量なら素手で行けるかな?と買っておりません。


 

上記写真のように、薄い金属の板でピストンを覆い、外側にあるボルトを六角レンチで閉めていくことにより、3つのリング全てを縮ませてシリンダーに挿入させる工具です。
※上記商品はグロムに使えませんのでご注意を

というか125㏄サイズの物は売ってないという事前情報をどこからか聞いたので、そもそも用意しませんでした。

爪でピストンリングを一つずつ抑え、挿入していきまずはトップリング挿入成功!

そしてセカンドリングも難なく成功!

写真では全部入ってるように見えますが、入っているのはセカンドまでです。

そして最後のオイルリングを入れようとしましたが・・・無理www

こんな感じでシリンダー入り口がテーパー状になっており、オイルリングに触ることすらできません。

ちなみにこれ以上抜くとセカンドリングが抜けてしまうので、どうしよう・・・。

 

そうだ、京都へ行こう

 

という以前のネタを引っ張ってる場合ではないので現実へ戻ります(

STRONGで全てを忘れる作戦に

半分冗談半分真剣(

要は3つのリングを一気に押せて、なおかつシリンダー際まで行けるような薄い円状の物があれば良いわけで。

ならアルミ缶でもいけるんじゃないか?ということで試してみよう。

適当に切ったのでギザギザしてるので

両脇をカッターで切り取り

タイラップで留めて簡易ピストンリングコンプレッサー完成!

お?いい感じ?

ギリギリまで締め付けて・・・いざ!

 

そうだ、越後へ行こう

 

 

わたし不器用なんです(喀血

無理。入らん。

というか指切りそうで怖い。

さあどうしたもんかと考えたところで目に飛び込んできたもの。

病院の診察券でピストンリング挿入

未だかつて診察券でピストンリングを入れた輩はいたであろうか。

否。

・・・その病院で検査受けてきた方がいいんじゃないの

はち

イゼ

い、いやでも入ったよ・・・

ずっぽし(

要するにピストンリング全部を抑える必要はないので、見えない下側だけカードに抑えてもらい、挿入直前に上側を爪なりマイナスなりでちょっと抑えて入れれば入りました。

こ、これで前に進める・・・。

※後日調べたらこんなやつがありました。



レビュー見るとカブ系にも使えてたりする・・・。

うーむ、まあ今回は入ったからいいやww

ピストンが無事入ったので、ブロックを組んでいきます!

ブロックを下までくっつけるとピストンの頭が見えました!

ここでガイドローラーを入れます!

チェーンの内側に入れます。

落として奥まで行ってしまうと酷く悲惨なので、落とさないよう細心の注意を払います。

入ったらボルトを付けます!

いよいよヘッドの取り付け!

次にブロックとヘッドの間にヘッドガスケットを入れます。

ヘッドガスケットもタケガワ5速に付属していないので購入する必要があります。



燃焼室のガスケットなのでメタルガスケットです。

メタルガスケット装着!

ヘッド部分をいよいよ合体させます!

カムチェーンを引っ張りながらヘッドを入れていきます。

ここまで入れたらヘッドの固定にかかります。

この長いボルトを

2本挿し込みます!

規定トルクで閉めたらOK!

そしたらヘッドボルトを閉めていきます。

まずワッシャーを入れますが、写真の左下のボルトだけは種類が違います。

他の物と比べても全然違いますね。

ナットを取りつけて

何回かに分けて対角線上に規定トルクで閉めます。

カムプーリーを付けるよ!

次はカムプーリーです!先が見えてきました!

切り欠きにTマークが来るようにクランクを回してクランク側のタイミングを合わせます。

カムチェーンから針金を外して拡げます。
※誤ってカムチェーンをクランクケースに落としてしまうと目も当てられないので注意します

上手く引っ掛けながらはめていきます。

カムプーリーはハマるようにしかハマりませんので、

クランクがTマークの時、カムプーリーの〇マークが写真左の突起のところ

に来るように調整しながら取り付けます。

それが出来たら一度カムプーリーのボルトを仮留めし、クランクシャフトを2回転して同じようにTマークと突起のところに〇マークがぴったり来たのを確認すればバルブタイミングはOKです。

たまに聞く「バルタイ」ってやつだね

はち

イゼ

バルブタイミングが一コマずれているだけで物凄く調子悪くなるので間違っていればすぐわかると思いますが、間違えないのが一番です

きちんとバルブタイミングを確認したらカムプーリーを本締めするので特殊工具の登場!

カムプーリーを固定して規定トルクで閉めます。

閉まりました!

カムプーリーも蓋をしてボルトを閉めます。

フライホイールのTマーク確認窓を閉じて

クランクの蓋を閉じます。

プラグの焼け具合。

おそらく問題ないかと。

プラグソケットでプラグを閉めこんでいきます

プラグ戻し完了!

ここまで来たら・・・ようやく・・・ようやく・・・!

タケガワ5速エンジン組込み完了!!!

デキタアアアアアアア!!!!

フォオオオオオオ!!!

ハアアアアアアアン!!!!(壊

イゼ

つやつやぴかぴかで綺麗・・・
途中で投げるかと思ったけどイゼにしちゃ頑張ったわね

はち

イゼ

いや・・・投げたらこのブログ終わっちゃうでしょ

とにかくなんとか終わりました!

イゼの一言まとめ


皆さんの声が温かい(感動

次はエンジン搭載編!

降ろすのに比べて載せるのはかなり早く終わると思いますw

それではまた!