のり塩は湖池屋派のイゼ(@healpleeease)ですこんにちは。
イゼ
はち
さて今回は前回の続きで、クロスカブにビッグスロボを取付けていきます!
純正スロボの部品をビッグスロボに移していく
前回純正のスロットルボディを取り外しましたが、このままビッグスロボを取り付けられるわけではありません。
純正スロボに取り付けられている各種センサー等や付属部品を取り外し、新しいスロボに取り付けていきます。
インシュレーター外し
まずは分かりやすいインシュレーターから外しましょうか!
インシュレーターを締め付けているバンドのネジをある程度緩めたら
マイナスなどを使ってインシュレーターを外していきます。
本当はもうちょっと大きいマイナスの方がゴムに傷が付かず良いのですが、出すのめんどくさかったのでこのサイズでやってます(
ちなみに外す時に上記写真ようにマイナスを間に突っ込んでこじってしまうと、スロボやインシュレーターの方に傷が入り不具合の元になる恐れがありますので注意です。
こんな感じでテコを使ったりしながら、一箇所だけで外そうとするのではなく、外周を一周する感じで少しずつ押して外していきます。
ここまで外れればもう大丈夫ですね。
外れました!
インジェクター外し
続いてこちらの部品。燃料ホースが繋がっていた部分ですね。
こちらはインジェクターという部品で、電気を流すとガソリンをピャッと噴出してくれる部品です。
2本のボルトを8mmで緩めていきます。
2本のボルトを外したらインジェクターを抜きます。
先っちょが見えてきました!
写真の白くて丸い部分がインジェクターの吐出孔です。
燃料を霧状で噴射するためのとても小さい孔がかなりたくさん空いています。
インジェクターが刺さっていた孔。
スロボに燃料を噴出し、空気と混合された混合器がエンジンの中に入っていきます。
IACバルブ外し
こちらがIACバルブです。
こちらはちょっと特殊な星形のトルクスレンチという工具を使います。
特殊とは言ってもホームセンターに売ってるぐらいなので、それほど特殊でもないですw
使う場面はそんなにないけどその時が来たら無いと困るという部類の工具ですね!
トルクスレンチは星形の溝に合わせて回すので、工具の掛かりが非常に浅いです。
ですので斜めにして回すと舐めやすいので、工具を真っすぐにして上から押さえつけながら緩めます。
というか大体の工具は斜めにしてではなく真っすぐにして使うのですがw
トルクスねじを2本緩めたらそのまま引っこ抜いて外します。
センサユニットの取り外し
この大きい黒い部分がセンサユニットという物で、こちらを取り外します。
こちらはトルクス3本で留まっており
ネジの形状が違いますが、入るところにしか入らないと思います。
外れました!
スロットルバルブと連結されいたので、恐らくスロットル開度検出とかそんな感じのセンサーかな・・・?
純正スロボの方にパッキンが残っていますので、マイナスで傷をつけないように外します。
パッキンを外したらビッグスロボの方にはめます。
スロットルワイヤーホルダーの取り外し
センサー類を全て外した段階で、固くて回らなかったプラスネジをショックドライバーで外します。
数回やって無事外れました!
取り外した部品のビッグスロボへの取付け
全て外したらビッグスロボへセンサー類を取付けていきます。
センサユニットを取付け、
IACバルブを取付け(入れる時に溝を合わせます)
インジェクターを取付け
インシュレーターを取付け
スロットルワイヤーホルダーを取り付けたら完成です!
ビッグスロットルバルブ取付け(車体左側)
エアクリボックスにビッグスロボを合体させます。
この時、エアクリボックスとの取り付けがきちんとされているか、一週きちんと確認します。
合体させたらエアクリごと車両に戻し
エアクリボックスを支えるボルトとインシュレーターとエンジンとを繋ぐボルトを締め
スロットルワイヤーを入れ、固定します。
スロットルを回してみて、スロットルの遊びを5mm程度ぐらいに調整し、その後ハンドルを左右に切ってスロットルワイヤーが引っ張られないかを確認します。
遊びが調整出来たら本締めをします。
ついでに燃料ホースを取付けて置きます。ただ差し込むだけでOK!
スロットルホルダーカバーを取り付けます。
意外と入らず苦戦しましたがなんとか入りましたw
完了!
最後にエアクリボックスにホースを繋いで左側完成!
ビッグスロットルバルブ取付け(車体右側)
車体右側はエアクリボックスを留めるボルトとセンサーを3つ入れるだけの作業です。
ですがセンサーの一つが上記写真のように他のセンサーのケーブルにビニールテープで共留めされているので非常に入れにくいので
ビニールテープを切ってばらしました。
そしてセンサー類を全て取り付けたら完成!
各種センサのリセット&初期学習
新しい部品を入れたので、一番最後にセンサー類のリセット&初期学習をさせて作業は終了です。
まずはECUのリセットからやっていきます!
上記写真の赤い部品、こちらがサービスチェックカプラです。
このカプラの中の配線を短絡(繋いで)させてECUのリセットをします。
サービスカプラの上の部分に薄いマイナスを突っ込んで、クイッとやると
簡単に抜けます!
サービスカプラが抜けたらカバーを外します。ツメの下の部分にマイナスを入れて上に持ち上げて引き抜くと
カバーが取れました!
ECUのリセットはこのサービスカプラの中の2つの端子を一本の線で繋いで短絡(ショート)させて行いますので、2つの端子を繋ぐ線を用意します。
こんな風に適当な配線の両側を剥いて端子に挿すのが一番お手軽です。
ECUリセット・・・のはずが?
ECUのリセットをする時に短絡させる端子は緑/黒と青の端子です。
その端子に先ほどの配線を突っ込みます。
これで準備完了!
ECUリセットの手順ですが
- 緑/黒と青の端子を短絡させる
- キースイッチをONにする
- サービスカプラから一旦線を抜く
- エンジンチェックランプが点灯してから5秒以内にまた同じ場所に線を突っ込む
- チェックランプが一旦消え、その後点滅し始めたらリセット完了
という手順です。
よし、やってみよう!!
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
あれ?(困惑
何回やっても点滅が始まらない。
うーん・・・としばらく考える私。すると一つ思うところが。
DTCとは故障コードのことで、車両に何か不具合がある場合にチェックランプを点灯させて教えてくれる機能なので、そもそも故障コードが出ていなければリセットもできないんじゃなかろうかと仮定しました。
というわけで先に他の部分をやっていきます。
スロットル開度センサのリセット
スロットルボディを交換したので、スロットル開度センサのリセットは先ほどとは違い間違いなく必要です。
スロットル開度センサのリセット手順は
- サービスカプラの緑/黒と青を短絡させる
- 油温センサのカプラを外し、端子間を短絡させる
- メインスイッチをONにするとチェックランプが点滅を始める(リセット受信パターン)
- 10秒以内に油温センサを短絡させているケーブルを抜く
- チェックランプの点滅がリセット受信パターンから完了パターンへと変化
- リセット完了
という流れになります。
まずは先ほどと同じように上記写真のようにサービスカプラを短絡させます。
次に油温センサですがエンジンの左側にちょこっと出っ張っているこれが油温センサです。
ゴムのカバーで覆われているので、これをずらしていくと
端子が出てきますのでこちらを抜きます。
抜くとこんな感じなので、この端子間を短絡させるため、もう一本配線を用意して突っ込みます。
ていっ
これで準備完了です。
スロットル開度センサリセット pic.twitter.com/nywgLMFuJb
— おっさんリビルド物語@動画用 (@iAn20Zt0wmfR9RU) May 27, 2022
先ほどの説明の5番で、チェックランプが受信パターンから完了パターンへと変化した際の動画です。
途中で説明通り、油温センサの短絡を引っこ抜いたので点滅速度が変わってますね!
これでスロットル開度センサのリセットは完了です。
【おまけ】
ついでに検証のため、サービスカプラの短絡を抜いた後にあえて油温センサのカプラを繋がずにエンジンスイッチをオンにして強制的に故障個所を作ってチェックランプを点灯させて、DTCのリセットをやったら上手くできて感動しましたW
IACバルブの初期学習
最後にIACバルブの初期学習をしますが、これが地味に長い(
【IACバルブの初期学習手順】
- 先ほどと同じ緑/黒と青を短絡
- 短絡させたままエンジンをかける
- 15分から25分暖気させる
- 暖気運転中にチェックランプが20秒点灯した後消灯する
- 初期学習完了
こちらはしばらく暖気運転させた後、突然チェックランプが点灯して20秒で消えるので、その瞬間を待っていなければなりませんw
私の場合はちょうど15分になったら点灯したのでよかったです!
そしてこれで全ての作業が終わりました!
カウルを元に戻し周りを片付けていよいよ試乗です!!
ビッグスロボを取付けて初試乗!その実力は!!
シュゴオオオオオオオオオオ!!!!!(違
はい。
いよいよ出発することになり、道路に出た瞬間!
ブォォブブッブボボボボボオオオオ
調子悪っwwwそしてガクガクするwww
ですが回転上がってくるとそうでもないです。
信号待ちで止まって若干の焦りを感じつつ、もう一回スタート。
ブオォォブボボボボボオオ
・・・あれ?調子悪くなっただけ??(滝汗
やらかした感が非常に強く、どんどん不安になっていく私。
とりあえず市役所に用事があったのでそこまで行って用事を済ませ、帰りに遠回りをして様子をみようということで信号待ち。
信号が青になって発信し、アクセルの加減速を繰り返してると・・・。
イゼ
はち
アレーーーーーーーーー!!!!(歓喜
うっほwwwトルクモリモリwwwww
今までECUの学習が済んでいなかったのか、ある程度走ったら突然その時が来ましたwww
今までのクロスカブの加速とは段違いで、ちゃんと加速感があり、開けたらグオッと引っ張られる・・・・!
そして気のせいか吸気音が若干大きくなり、クォォオオオオ!!という音と共にみるみるうちに加速していってくれる。
そして今回の目標のきつい坂道での速度低下の検証のために峠道に行ってみたが。
・・・イイ、本当にイイ・・・!!!
速度がほとんど落ちず、きちんと加速もしてくれて気持ち良すぎる!!!
個人的にこの感動はグロムを5速化した時より大きいかもしれない・・・。
下手にマフラー入れたりするより安価で直に効果が体感できる素晴らしい部品でした。
休憩中もニヤニヤが止まらず、楽しすぎて帰って来たのは1時間後というちょっとしたプチツーにw
見た目も全く変わらず不満点だけを解消できる非常に良いパーツを入れられたと思っております。
巡航速度も60km/h~70km/hが全然辛くなくなりました。
※燃費はまだ測ってませんが、純正±2㎞ぐらいだろうというデータがあるので、そこまで気にすることも無いと思います!
ああ・・・早くツーリング行きたいwww
イゼの一言まとめ
間違いなく、買いです(力説
スーパーカブ110、クロスカブ110に乗っている方で、もう少しだけパワーが欲しい人、是非試してみてください・・・!
それではまた!