段々と暖かくなるのは良いことですが、それに伴い花粉の恐怖に震えているイゼ(@healpleeease)ですこんにちは。
前回フロントのブレーキ液の交換のやり方を解説したので、今回はリア編です!
イゼ
リアのブレーキ液を交換する前にリザーバータンクを探そう

こちらリアブレーキペダル付近。
フロントの場合だとハンドルのところに分かりやすくマスターシリンダーとリザーバータンクがあったので問題なかったのですが、リアの場合は辺りを見渡しても何もない・・・・。
イゼ
というわけで図解!

こちらがリアブレーキペダルとマスターシリンダー。
ブレーキを踏んだ力がマスターシリンダーで油圧に変換されます。

こういう流れですね。
ブレーキペダルにはブレーキ液は流れていませんので、力を油圧に変換するマスターシリンダーから見ていきます。

こちらが後ろから見たマスターシリンダー。
ブレーキペダルからのホースを辿っていくとキャリパー側への通路と、もう一本通路がありました。

はち
イゼ
グロムのリアブレーキ液を交換するためにはカウル脱着が必須!

カウルというかなんというか。
カウル=風防のことだから、この場合はシュラウドとでもいうのかな・・・。

この部分ですね。
通常の場合だとタンクがそのままむき出しなのですが、デザイン上の理由か、グロムは周りをカバーで覆われています。
イゼ
はち
シュラウド=覆うものという意味で、タンクや他の部品を覆ってるということですね。
はち
イゼ
外したい部品の隠れている部分があるなら、隠している部品、外せそうな部品から外していきましょう!
シュラウドを外すためにはまずシートから!

とりあえずシートが外せる部品として分かっていますので外してみます。
イゼ
はち

外してみたらネジが出てきましたね!

この二か所のネジはどう見てもシュラウドを固定しているものなので、ここを外していきましょう。

ここと

ここですが、どちらもプラスドライバーです。

ネジはどちらも同じものでしたので、装着するときはどちらでも大丈夫です。
次はシュラウド前側にあるネジを外していきます

次はハンドルを左に全開にきって、隙間から覗いてみるとネジがいくつか。

上の赤丸はプラスねじ、青丸はプッシュリベットになり、一番下に見えるのはエアクリーナーBOXのネジなのでこちらは今回関係ありません。
はち
イゼ
押すだけで外せるから、ネジよりも作業効率が上がるけど強度はそこまでないから、ねじ留めの補助で使われることが多いかな

こんな感じで中心を先の尖った物でポチっと押すとロックが外れます。

外れたら外側の傘の部分との間に薄い工具を入れていきます。

ていっ
あとはテコの原理で簡単にするっととれるはずです。
この工具は車の内張りをはがしたりプッシュリベットを外す用の工具なので持ってない方の方が多いと思いますが、マイナスドライバーでも爪でもなんでも、隙間に入りさえすればどんな工具でも大丈夫です。
シュラウド周りで唯一の分かりやすいネジに着手!

・・・いかにもって感じですな(

こちらは5mmの六角レンチで外していきます。

差し込んで

ていやっ

先っちょを前後入れ替えてくるくるしたらネジは取れるのですが、隙間が狭くて指が入らないので黄色いカバーが取れない・・・。

だからといってこんなことしちゃダメですよ!
普通に傷つきますのでこういう時は

中心に引っ掛けてガタガタして外しましょう!

無事に外れました!

そしてカバーを外した内側にようやくリザーバータンク発見!!
そのすぐ下にボルトがあるのでこちらも外していきます。

こちらのボルトはソケットで外しますので、10mmのソケットを用意します。

これを緩めて・・・

外れました!
はち
イゼ
はち
見えるねじは外したのにまだ外れない?隠れた所に・・・!
ある程度ねじを外したのに、外そうとしてもなんか前の内側と後ろがまだネジかなんかで引っ掛かってる気がする・・・。
というわけで後ろ側を注意深く観察してみると・・・。

先ほどのリザーバータンクのカバーの後ろ側、写真で言うと左上側になにやらあります。

こやつですね。

まずは爪で押してみますがちょっと厳しい。

あら良さげな工具発見。
イゼ
はち
イゼ
はち

それをずぶっと。

丸いぽっちを押し込めたら、先ほどのシュラウド部分のプッシュリベットと同じく薄い工具を差し込んで浮かせます。

指先をなんとか上手く使って落とさないように引っ張ります。
はち
イゼ

取れました!
これでシュラウドに関わるネジは全部取り外し完・・了・・・?

辺りを見回しても外れそうなネジは無し。
よっしゃこれで外れる!!
はち
イゼ

どうやらこの内側辺りが引っ掛かってる様子。

上下左右に力を加えてみると、上方向に抜けそうだったのでシュラウド全体を持って上方向に持ち上げつつ手前に引いてみます。
遂にシュラウドが外れ、内側の引っ掛かりが・・・あれ?

やっと外れた!!!
これが内側の引っ掛かりなの?
はち

山の幸でした(

この巻き付き方は以前オフロード行ったときに土がシュラウド内に入って、その土の中にあった種が発芽してそのまま枯れたんだろうな・・・
それにしても汚いww
無事シュラウドが外れたので内側の引っ掛かりを検証!

ここにそれっぽい部分があるので見ていくと

何かを差し込むような穴がありますね。

外したシュラウドの内側を見ていくと、先ほどの穴にぴったり入りそうな爪を発見!

上から差し込むタイプなので、やはり上に持ち上げて外して正解でした。
- シュラウド前方の1本のプラスねじと1本のプッシュリベット
- シートを外した車体右側の2本のプラスネジ
- リザーバタンクカバーの中にある10mmボルト1本
- マフラーとの間にあるプッシュリベット1本
ようやくリザーバータンクとご対面!

シュラウドを外してようやくリザーバータンクが出てきたので、ここからがメインの作業になります!
イゼ

リザーバータンクの蓋をドライバーで外します。

外れたら蓋を取って

ダイヤフラムが付いた内蓋を外します。

キャリパーのブリーダープラグのゴムカバーを外し

8mmメガネレンチをセット!

シリコンホースを取り付けて、その先をペットボトルに繋いで準備完了!

ブリーダープラグを緩めて

ブレーキペダルを押して

汚れたブレーキ液を排出していきます。

リザーバータンク内のブレーキ液が無くならないようにブレーキ液を補充しながら、ブレーキペダルを何度か押しこんで汚れたブレーキ液を排出していきます。

だいぶ色が綺麗になってきたので

一旦ブリーダープラグを締めます。

ブレーキペダルを4~5回がっしゅがっしゅ押し込んで

押しっぱ!

ブレーキペダルを押しっぱなしの状態でブリーダープラグ緩めて

排出!
この時にホース内にエアが入っていないか確認して、入ってたら何回かエア抜きを繰り返します。

ブレーキのエア抜きが終わったら規定量までブレーキ液を補充!
はち
イゼ

内蓋を付けて

蓋をしてネジを締めたら

ブレーキ液を水道水で洗い流してリザーバータンク側は終了!
次はキャリパー側に移って

シリコンホースを外して

ブリーダープラグを締めて

水道水でブレーキ液を洗い流します!

最後にブリーダープラグのゴムカバーを取り付けて完成!
はち
イゼ
はち
最後の作業!シュラウドを取り付けていくよ!

前述したここの穴と

内側のツメを引っ掛けつつ、前後上下左右に揺すりながら位置決めをして合わせていきます。
イゼ

うまく入らない場合はこんな風に接続面を覗き込んで見てみたり、一旦外してみたり、どの部分が干渉しているかなどを確認して、色々考えてやってみてください。
はち

シュラウドがぴったりはまったらネジを締めていきます!
イゼ
はち
イゼ
はち

リザーバータンクのカバーをつける時には位置に注意!
地味に向きがあるので、右側のでっぱりが車体側の穴に入る位置に入れてください。
その後六角レンチで締めてこちらは完了!
次にプラスチックリベットを差し込んでいくのですが、下準備が必要です。

元々こんな感じで外れてくるので、下側の足の部分を上に押し上げて

この状態にします。
これで準備完了!

プラスチックリベットがはまっていた部分に差し込んで

先っちょの突起を

ぷちっと押して装着完了!
やってみるとちょっとだけ快感&簡単です(
同じ要領でシュラウド前方のネジとプラスチックリベットを留めていきます。

最後に上側のネジ2本を締めてシートを着けたら・・・

遂に完成!!
お疲れ様でした!
ずっとブレーキ液交換をやらないと・・・

こんなんなっちゃいます(笑)
※新品は透明です
こうならないように&安全のために、定期的にブレーキ液は交換しましょうね!
そして排出したブレーキ液はオイルキャッチャーのようなところに入れておいて、エンジンオイル交換と一緒の時に廃棄するか、貯めておいてガソリンスタンドに持って行って処理してもらうかしてくださいね!
ちなみに残ったペットボトルを水道水ですすぐと

こんな感じで真っ白になります。
ブレーキ液内の吸湿成分が水と反応するとこんな色になるみたいですね!
イゼの一言まとめ
小排気量車は整備しやすい・・・
4気筒とかもう大変(
それではまた!!


