朝晩涼しくなって過ごしやすくなってきたイゼ(@healpleeease)ですこんにちは。
今回の記事はみんな大好きオイル交換!
車やバイクに興味のない人でも一度は聞いたことがあるこの単語。
初心者向けの整備ではあるものの、きちんとポイントを抑えないとエンジンが壊れたりするので、しっかりやっていきましょう!
そもそもオイル交換って何?
オイルを交換することです(真顔
はい。
エンジンの中では金属の部品がえらい速さで一生懸命動いています。
実はエンジンの中で、部品と部品が擦れながら動いている場所があるんです。
そのまま擦れているとお互い削れてしまうし、摩擦熱でめっちゃ熱くなってしまいます。
その部品と部品の間に流れ込み、お互いを潤滑してくれる物がオイルですね!
また、人間と一緒で部品も動けば熱くなります。そしてオイルには部品を冷やす効果もあります。熱くなりっぱなしじゃ壊れちゃいますしね!
エンジンの中のそういった過酷な場所でオイルは働いているので、使っているうちにオイルが段々と劣化していきます。
劣化していくと本来の滑りを良くする能力が低下してくるので、定期的に交換をしなくてはならないのですが、これがオイル交換というわけです。
前置きが長くなりましたが実際にやっていきます!
オイル交換で準備するもの
左から順番に
- ペーパーウェス
- メガネレンチ(14mm&17mm)
- ドレンワッシャー
- ぎゅうにゅうパックで作ったオイル受け
- パーツクリーナー
- オイル1L
これだけあれば大丈夫!
まずはオイルを入れる位置を確認!
まずはオイルを入れる位置を確認します!グロムも含め、大体は車体右側にあります。
赤丸部分をアップ!
キャップ発見!
ちなみにこやつの名前をオイルフィラーキャップといいます。
フィラーキャップという言葉が出てきたら、オイル入れる所の蓋って思ってくれれば間違いないですね。
そして実際に開けてみます。硬い場合にはコンビネーション等のペンチ類で先っちょを挟んで回すと簡単に開きます。
オイルを抜いた後にオイルを入れられないという事態を避けるためです。
そのままフィラーキャップを引き抜くと、キャップに棒が生えていました。
この棒の先っちょの赤丸部分の、どこまでオイルが付くかでオイル量を確認します。
ちなみに名前はオイルレベルゲージです。この名前・・・嫌いじゃない(錯乱
オイルを入れる場所は確認できたので、次はオイルを抜く場所です!
グロムのオイルを抜く場所はどこ?
車体を右側から見てこの辺の下側にあります。
アップ!!
赤丸の所にねじがありました!これがオイルの栓をしているネジ、ドレンボルトです。
これを外すとオイルがだばだば出てくるので準備してからにしましょう(
ついでにドレンボルトの前側についている邪魔なでっぱり。折りたい
こちらは身体を張って石が飛んできた時や下を擦った時にドレンボルトをガードする役割をしていますので折らないでくださいね(
抜く場所が分かったら実際に抜いていきます!
いよいよオイルを抜くよ!
ドレンボルトの下にぎゅうにゅうパックを起きます。なんかシュール。
ドレンボルトに狙いを定めます。
ガシィィィン
合体完了。
そしてここから緩めるのですが、さかさまになっているので方向に注意してください!
緩める方向は水道と一緒で反時計回りです。
緩めようとしてひたすら締める方向に回してエンジン側のねじ山をダメにしたとか素で笑えません・・・。
左手でメガネを抑えて右手で開けます。
写真のように右から左に、メガネレンチを手の平の親指の付け根の厚い部分で叩く感じで一気に力を掛けます。
じわじわ力を掛けると緩んだ時に手が力を掛けた方向に吹っ飛んで怪我するし、ねじ切ってしまう場合があるので注意!
メガネを使ってドレンボルトが緩んだら、後は手で回せます。
ここからが初心者さん一番の難関ですので頑張ってくださいね!
オイル交換初心者さんの難関「ドレンボルト外し」
というのも、ドレンボルトを緩めていって最後は抜かなくてはなりません。
ですが上方からはオイルが今か今かと出口が開くのを待っているわけです。
やってみるとわかるのですが、途中まで緩めていくと雫が出始め、焦りと共に
「あとどれだけ回したらこのネジが抜けるのか?」
という不安が押し寄せてきます。
抜けたら出る。アタリマエ。
もうオイルが漏れ出してきてますね。
何も考えず普通に抜くと、手はオイルまみれ、そして手を伝ってオイルが受け皿を大きく外れて地面にこぼれ、焦ってドレンボルトを今まさにオイルが溜まっていく受け皿の中にダイブさせ、
もうパニック
大丈夫です。最初はみんなそうでしたw
ドレンボルトの抜き方は人それぞれです。あえてドレンボルトを受け皿の中に落とし、ゆっくり探す人、ここだと思ったところで勢いよく取る人。
私はドレンボルトを上に押し付けながら緩めていき、緩めきったらピッと取ります。
・・・と、ここで説明したところでやったことない方は想像がつかないと思うので、実際にやって体験してみてくださいw
ドレンボルトを外すとオイルが勢いよく出てきますので受け皿の位置に注意!
こんな位置に置いておくとオイルがこぼれて酷いことになりますぞw
風が吹くとオイルも風に吹かれて受け皿より飛び出てしまう恐れがあるので、余裕を持った位置に置いてください。
余裕があればこぼれないように、ドレンボルトを外す時だけ受け皿をオイル排出口近くに持ち上げるのも効果的ですね!
ある程度抜けたら最後に車体を立てる!
落ちるオイルの量が雫ぐらいになったらハンドルを持って車体をまっすぐに立てましょう。
車体をまっすぐにすることで、残っていたオイルが出てきます!
すごく・・・黒いです・・・(
ある程度オイルが抜けたら、今度はドレンボルトを締めていきます!
ドレンボルトを締める時の注意点
まず締める前に確認しておきたいのがこちら。
写真の銀色の輪のような部品がドレンワッシャーです。ドレンパッキンともいいます。
これはドレンボルトと車体側に挟まれる形で使うもので、ドレンボルトを締めこんでいくとワッシャーが潰れて隙間に沿って変形し、オイルが漏れないよう密着&密閉する役目を果たしています。
一度潰れると元に戻らないので、原則ドレンワッシャーはオイル交換毎に交換しましょう!
本来であれば矢印のようにドレンボルトのねじにはまっているのですが、締めて潰して密着させるものなので、よく車体側にくっついて(一枚目の写真)しまいます。
マイナスドライバーなどで簡単に取れるのですが、これを取り忘れて新たなドレンワッシャーを入れて締めるとワッシャーが二枚のダブルワッシャーになってしまい、オイル漏れの原因になるので注意が必要です!
※ドレンワッシャーは柔らかいアルミでできているので、サイズが合うからって普通のワッシャーは使わないように!潰れないので意味ないよ!
そこをきちんと確認したらいよいよ締めます!
ドレンボルトを締めていく・・・けど
ワッシャーを確認したらドレンボルトを締めていきます。
ワッシャーが入っているかを確認し、ドレンボルトをオイルの出口にねじ込んでいきます。
この時、絶対に工具を使ってはいけません。
ドレンボルトのねじ山と車体側のねじ山がお互い正常な角度で噛んでいる場合、指で簡単にある程度締められるはずです。
指で簡単に入っていかない場合は、ねじの角度が車体の角度と平行になっていませんので、簡単に回るまで角度を調整して締めなおしてください。
くるくると簡単にねじが回ったら、指で回らないところまで締めていきます。
ここで初めてメガネレンチを使います!
ここも初心者の難関・・・。
「どれぐらいの強さで締めたらいいか」
この力加減を説明するのが非常に難しいんですよねw
私的には
「ワッシャーが潰れ始めた感覚があればOK」
というところでしょうか・・・。
もちろん目視で潰れるのを確認しても構いません。
が。一番やってはいけないことが「締め過ぎること」です。
初心者さんの多くは、心配だから締め過ぎてしまう確率が非常に高いです。
締め過ぎるとねじ山がなめてしまい、最悪エンジン側のオイルパン(オイルが入ってるところ)ごと交換しなくてはならなくなりますので、最初は「ちょっと緩い・・・かな・・・?」ぐらいにしておきましょう。
恐らくそれでもそこそこな力で締めていると思うので・・・。
締め終わったら周りを綺麗にしよう!
恐らく今ドレンボルト付近はオイルまみれになっていることでしょう。
あらかたはペーパーウェスで拭き取り、あとはパーツクリーナーを吹きかけます!
思いのほかオイルが他の部品に付着してしまうことが多いので、綺麗に掃除しましょう!
パーツクリーナーをかけたらしっかり拭き取りましょう!
※地面にこぼしたオイルもあらかたペーパーウェスで吸い込み、パーツクリーナーで吹きかけて拭き取れば大体は落ちます。
いよいよオイルを入れていくよ!
今回使うオイルはこちら!
ホンダ純正オイルですね!純正大好きです(恍惚
グロムのエンジンオイル容量は、オイル交換時0.9Lですのでこの1L缶で充分間に合います。さすが原付二種!大型バイクだと車並みに入るからなぁ・・・。
純正オイルだったらホムセンにも普通に売っており、無料で写真のような注ぎ口が売り場付近のカゴに入っています。オイルを見つけたらその付近をさがしてみましょう。
もし無くても、ぎゅうにゅうパック切ったやつを注ぎ口に添えれば大丈夫!
注ぎ口装着!
ちなみに先ほど抜いた使用済みのオイルは真っ黒でしたよね。
まさにオイル!!って感じの黒さ。
ペーパーウェスに染み込ませていますが、新品のオイルはこちら!
透明感のある黄色っぽい色をしています。それがあんなに黒くなっちゃいます・・・。
準備ができたらオイルを注いでいきます。注ぎ口が狭いので、こぼしてもいいように下側にペーパーウェスを置いておくと便利です。
ある程度入れたらフィラーキャップを差込み、ゆっくり車体を水平に立てます。
※グロムの場合、差し込むだけねじ込まなくて大丈夫です。
車体を水平にしたらまた戻し、フィラーキャップを引き抜きます。
ある程度オイルが入っていれば先っちょにオイルが付くので、赤線の範囲内にオイルが付くように、この範囲を超えないようにオイルを足していきます。
グロムのオイルの測り方は
- フィラーキャップは差し込むだけ
- 車体水平
で、測っていきます。
ちょうどいいところまでオイルの調整ができたら、フィラーキャップを締めたのを確認して
周りを掃除して完成です!お疲れ様でした!!
オイル交換作業を終えてみて
いかがでしたでしょうか?
難しかった方も、思ったより簡単だった方も、オイル交換は整備の基本でありとても重要なものです。
それに自分で手をかけた分だけ愛車への愛着も湧くし、元気に走れます。
これをきっかけに、少しでも整備が好きになってくれると良いですね!
初めて整備をする方や初心者の方へ
よくオイル交換をするときのやり方で、エンジンを温めてからやオイルは可能な限り排出するというように紹介されていますが、私はそうは思いません。
もちろん間違ってはいませんが、エンジンを暖気して暖めてからオイルを抜くと当然激熱です。普通に火傷するレベルです。
初めての方がやるとほぼ100%手にオイルが付くので、あまりの熱さで手をはらってオイルが周りに飛び散ったり、下手すればパニックになってバイクを倒してしまう可能性もあります。
そして、エンジンが温まってる状態で軍手をつけてオイル交換をするのは全くおすすめしません。
作業をする前に軍手をつけるイメージがあると思いますが、オイル交換で軍手をつけてしまうと、オイルがこぼれた時に軍手を伝って一気に熱いオイルが拡がり火傷の危険性が大幅に上がります。
もしどうしても軍手を付けたい場合は、薄い半透明のビニール手袋を装着し、その上から軍手をするとオイルがこぼれても手が汚れませんよ!
ですので、慣れるまではエンジンを掛けず冷たいままでやった方が早く上達しますし危なくないですよ!
・・・まあ整備士などをやっていると熱さに慣れるので、熱かろうが何しようが全く気にしなくなりますがw
そもそも何回もやってればコツもそのうちつかめますしね!
使用済みオイル(廃油)の処理方法
使い終わったオイルは産業廃棄物になりますので、そのままその辺に捨てると法律違反で罰せられます(当たり前
ですので、新聞紙や使い終わったペーパーウェスにオイルを吸わせ、ビニール袋で二重にし、燃えるゴミで集積所に出してOKです。
ガソリンスタンドへ持っていくと処理してくれる所もありますが、嫌な顔をされる可能性もありますのでご注意くださいw
ちなみにぎゅうにゅうパックは二日ぐらいすると染みてきますので早めに捨てましょうねw
イゼの一言まとめ