前回紹介したのはフロントのブレーキパッドの鳴き止めグリスアップでしたが、今回はリア側を紹介していきます!
イゼ
それではリア側のグリスアップについていきましょう!
リア側のブレーキ周りを観察してみる
こちらがリアのブレーキ周りで、中央の金色の物がリアキャリパーです。
この中にブレーキパッドが入っていますので、外していきましょう!
リアブレーキパッドを外す
一見してボルト等が見つからないと思われますが、よく見るとパッドを押さえているピンの延長線上にこのような黒いゴムの目隠しがありました。
これを外すと・・・
六角レンチが差し込めるボルトが見えました!
このボルトに六角レンチをはめ込みます。ここのボルトは多少固めなので、ある程度長さがある六角レンチでないと緩みにくいです。
またはソケット型の六角もありますが、専門的過ぎてなかなか使い道がないのでとりあえずは普通のセットの六角レンチで大丈夫です。
サイズは5mmの六角レンチを使います。
このように差込んだら一気に力を掛けます。
「パキン!」という気持ちよい音と共にねじが緩みます。
(鳴らない場合もあります)
ある程度指の力で回るところまで緩めたら
六角レンチの反対側を挿しこんでくるくる回すと早く緩みます。
そんな感じでピンが抜けたら、ブレーキパッドを抜いていきます。
内側のパッドはするっと抜けたのですが、外側がちょっと引っ掛かりました。
ガタガタ動かしながら抜ける所を探して引っ張ります。
無事に抜けました!
なにやらフロントパッドを外した時には無かった金属の板がついています。
横から見ると爪で引っ掛かっているのがわかります。
これを細いマイナスドライバー辺りを隙間に差し込んで外します。
銀色の板が外れました。
ちなみにこの板がブレーキパッドのシムという部品で、鳴き止めに貢献している部品です。
一般的にブレーキ鳴きはブレーキを掛けた時に起こるパッドの細かい振動が原因の一つと言われていますので、ブレーキグリスやシムでその振動を吸収、抑制し、音を抑えています。
パッドが外れたら鳴き止めや掃除をしよう!
そしてフロントパッドと同じように、接触する面と角を紙やすりでならしていきます。
そして外す前から思っていましたが、これ純正のブレーキパッドじゃないですね・・・。
はち
イゼ
純正より効きが良いみたいだけど、特にこだわりが無ければ純正で問題ありません。
赤いパッドが良い!って人は買ってみてもいいかも!
ちょっとわき道にそれましたが両方削り終わりました。
両方削り終わったらパーツクリーナーでお掃除です。
完全に汚れを落とすのは難しいので、ある程度で大丈夫です。
掃除が終わったら鳴き止めグリスアップ!
掃除が終わったらブレーキグリスの出番!
シムの当たる面にグリスを塗り伸ばして・・・
シムとパッドを合体させます。
グリスがシムからはみ出して塗ってありますが、裏側のパッド接触面に付着しない程度であれば気にしなくて大丈夫です。
後述しますがこちらのパッドの足部分にもグリスを塗っておきましょう。
グリスを塗ったら組み付けていきます!
パッドをキャリパーに差し込んでいきますが、やはり注意点があります。
キャリパーのこの部分から下を見ると、パッドの足が乗る土台があります。
アップ画像。
外側のパッドの足がきちんと土台に乗せられ、内側のパッドは今まさに土台に乗ろうとしているところです。
足がきちんと土台の上に乗っていないと大変なことになるので、確実に確認しながらやってください。
微調整しながら押し込み、奥まで入ったら土台の確認をしましょう。
きちんと両側乗っていますね!
土台に乗ったのを確認したらピンを差し込みます。
六角レンチで締めこんでいき、最後に本締めをします。
※本締めに関しての注意点はパッド交換のフロント編を参照してください。
本締めが終わりました!
最後に目隠しのゴムキャップを被せて作業は完了!
最後にブレーキを踏み、その後前後に車体を動かしながらブレーキを掛けてきちんと止まっているか、ふみ心地はいいかを確認して全ての作業が終了です!
ブレーキをグリスアップしてみて
パッドの面取りとグリスアップをして、実際にブレーキ鳴きがなくなりました!
「ブレーキが鳴くのは効いている証拠」
とよく言いますが、やっぱりキーキー鳴いて気になったりうるさく感じたりする場合は、このような作業で大体は消えると思います。
とは言ってもなかなかブレーキは整備に踏み切れる方が多くはないと思いますので、慣れてきたらやってみるのもいいかもしれませんね!
イゼの一言まとめ
整備が出来ると楽しいけど、出来なくてもバイクは楽しめます!
自分に出来ること、出来ないことをよく考え、無理そうなら遠慮なくお店に頼みましょう!
そして安全にバイクを楽しみましょう!
それではまた!