クロスカブ定番と言われるスプロケット交換をやってみたら凄かった!!

 

バイク乗りにお酒とAmazonは危険だと実感しまくってるイゼ(@healpleeease)ですこんにちは。

イゼ

何度やってしまったことか・・・!
独身時代酔ってヤフオクで車買ってたよね・・・

はち

さて本日はクロスカブの走行改善についてです!

カブの長所の弊害

引用元:ヤングマシン

カブは誰でも気兼ねなく乗れるようにと想いを込められながら誕生し、主に仕事で働く人たちをメインに改良が重ねられ、完全なる名車となりました。

例えばオカモチを左手に乗せても右手で運転できるよう右側にウィンカーがあったり、左手のクラッチを無くして遠心クラッチを採用したり。

もはや「カブに走れぬ道は無い」とまで言われたカブは、本当に日本全国どこを走っても大丈夫なように、ミッションのギア比が独特なギア比になっています。

1速が超ローギアード(加速型)で、その後2速3速4速と続きますが、1速がローギアードなのはどんな坂道でも登れるようにとのことでローギアになったそうです。

ですが。

実際に乗った方は分かると思うのですが、カブで走っていると1速に入れてもすぐ2速にするぐらい1速が早く終わってしまったり、4速に入れても50km/hがちょうどよく、60km/hで巡行するとエンジンが頑張ってる感じで振動も結構あったりします・・・。

これは万人向けに作られたカブの長所の弊害ですが、やっぱり趣味で使う人にとって60km/h巡行が普通になるぐらいは欲しいところです。

そんなカブの60km/h巡行の夢は、既にカブ乗りの間では定番カスタムとして認知されたりしてるんです・・・!

60km/h巡行を現実にするカスタムとは

それがこちら、ドライブスプロケット交換(写真右)です!



こちらは純正の14Tからの1Tアップの15Tのスプロケットになります。

14TのTって何?

はち

イゼ

ギアの尖っている部分の数のことですね

分かりやすく書くと

純正→14とんがり

キタコ→15とんがり

1つとんがりが増えているので、そのぶんギアの外径も大きくなります。

回す方のギアの外径が大きくなると、その分だけ各ギアの担当範囲が広くなります

逆に回す方のギアの外径が小さくなると加速が良くなります!

イゼ

もっとわかりやすく言うと、加速を犠牲にして各ギアをもうちょっと伸びるようにできるってことですね!

このカスタムの存在は知っていたのですが、純正の加速が悪くなるのはわかっていたのでなかなか実行できませんでした・・・。

ですがこの前会社の人とツーリングをし、普通についていくのがしんどく感じたので装着することにw

どう変わるのか・・・早速取付けてみましょう!

まずは純正スプロケを外そう!

まずはセンタースタンドを掛けて後輪を浮かせます。

センタースタンドめっちゃ便利や・・・(恍惚

センタースタンドで後輪を持ち上げたら左側に17mm

右側に19mmのメガネをかけてアクスルナットを緩めます。

アクスルナットが緩んだら10mmと12mmのスパナを使ってチェーンアジャスターのダブルナットを緩めていきます。

作業しやすいように前回まで緩めた方がやりやすいですね!

ナットを緩めたら手でタイヤを押すと前方に動き、チェーンが緩みます。

※写真ではアジャスターが全開まで緩んでませんが全開まで緩めます。

チェーンが緩んだらピボットサイドプレート(シフトチェンジした時のカカト辺りをガードするような部品)のボルトを緩めます。

上側のボルトが14mm、

下側のボルトが12mmです。

ボルトが外れました!

今度はその前方にあるプラスチックのスプロケットのカバーのような物を外します。

ボルトは上下2本でどちらも8mmです。

カバーが取れました!

スプロケットとご対面!

こちらの中心にあるチェーンが引っ掛かっている中心にあるギザギザが純正スプロケットです!

この軸がクランクシャフトに繋がっております。

イゼ

ちなみに回す方をドライブスプロケ、回される方をドリブンスプロケと言います
という事は今回交換するのはドライブスプロケというわけね!

はち

スプロケを固定している2本のボルトを10mmで緩めます。

この時ニュートラだとタイヤが回ってしまうので、ギアを入れておくかリアブレーキを踏みながら緩めるとタイヤが回らず簡単に緩むと思います。

ボルトが外れました!

ですがこのままスプロケが抜けるわけではなく、スプロケの一つ手前にスプロケの抜け防止のためのプレートが入っていますので、これをちょこっと回して溝を合わせて抜きます。

取れました!

これでスプロケが抜けますので

手前に引っ張ってきます。

特に硬いわけでもなく、すんなり抜けました。

15Tのスプロケを装着するよ!

純正スプロケを外したら15Tのスプロケを取付けていきます。

めっちゃ肉抜きされて軽量化されてるぽいですねw

新しいスプロケをチェーンに噛ませて入れていきます。

きちんとはまったら付属の新品の抜け防止プレートをはめて

少し回して抜け止めをするとネジ穴もぴったり合います。

※スプロケを奥に入れすぎるとボルトが届きませんので、シャフトの溝があるちょい奥ぐらいまで入れます。入れ過ぎたら手前に戻せば簡単に戻るので問題なし!

そしてボルトを締めていくのですが、カブはギアを入れていても緩める方向には回りませんが締める方向にはタイヤが回ってしまいますのでブレーキを踏みながら締めていきます。

締め付け完了!

スプロケのボルトのトルクは12Nmとのことです。

これでスプロケの交換は完了!

スプロケットカバーにガイドを取り付ける

続いて先ほど取り外したスプロケットカバーの裏側に金属のU字型をしたものがついています。

こちらがチェーンガイドという物ですが、今回はスプロケットを大きくするので、純正品だと接触してしまいますのでちょっと広いタイプと交換します。



こちらっはワイドタイプになっており、スプロケを大きくしても接触しないようになっています。

重ねてみると全然違いますね!(下が純正で上がキタコ)

対策品をスプロケカバーに取り付けます。

上下の向きがあるのですが、入るようにしか入りませんでした。

そこに一枚ワッシャーを挟むのですが、このまま取付けしようとするとワッシャーが落ちますので、ボルトを通す時に挟み込みます。

ですので取付けの際にワッシャーを着ける場所を間違えないために置いています。

スプロケカバーをスプロケの上にかぶせ、ボルトを差し込んだ後にスプロケカバーの裏からワッシャーを入れます。

※スプロケカバー上下逆で写真とってしまいました(吐血

ワッシャーを挟み込めたら上側と

下側を締めて取付けは完了!

あとはチェーンを調整して作業完了!!

スプロケットの組付けが終わったら最後に緩めたチェーンを調整して終了です。

※今回は私の時間があまりなかったのでチェーンカバーを外さずにやったのですが、実際は外した方がやりやすいと思います。

チェーンカバーを外さずにチェーンを調整する場合は、チェーンカバーについている写真のような黒いめくら蓋を外します。

マイナスドライバー等でこじれば取れますが、見事に傷つきました(

まあ見えない部分なので気にしない・・・

緩めたので下の方にだるだるのチェーンが見えますね!

チェーンアジャスターを左右交互に締めていき、指でチェーンを押して張りを35mm~45mmに調整します。

イゼ

見えないから大体だねw
チェーンカバー外せばいいのに(

はち

程よく調整出来たら最後にアクスルナットを締めて完了!

アクスルナットの締め付けトルクは59Nmです!

実際に走ってみて

イゼ

どれだけ変わってるのかなー?(あんま期待していない

ブルン、トトトトト・・・

どう?変わった?

はち

何じゃこりゃ(驚愕

めっちゃ運転しやすいwww

加速が犠牲と言っていますがそこまで気になるものではなく、むしろ恩恵の方が多すぎる。

1つ1つのギアの許容範囲が広くなった事で、非常にゆったりまったりと乗れ、なおかつ一番変わったのが4速。

通常だとクロスカブは4速で一番気持ち良い速度は50km/hで、60km/h出すと頑張っている感じ。

それが15Tにした後は、50km/hを過ぎても頑張ってる感じが無く、60km/h巡行が非常に心地よい・・・!!

夢が・・・叶った!!

もともと急な山道などは2速で登るのがきついから1速にするけど1速だと遅すぎる・・・という不満もちょっと解消してくれそうです!

とは言っても普通の山道ではそんなに気にならないので、本当に急な坂道とかで違いが出てくるとは思いますがw

そんなわけで、今回のスプロケ交換は大正解でした!

イゼの一言まとめ

これは疑似5速だ(握り拳

以前は4速に入れてると幻の5速に入れてしまいたくなる病が発症していましたが、スプロケを変えた後はなぜだか4速でめっちゃ満足感があります・・・!

価格もスプロケとガイド両方で3,000円以下なので、気になる方はやってみてください!

それではまた!