2馬力ボートの船体が用意できたら次は要のエンジン!選んだのは・・・?

 

病院が苦手なイゼ(@healpleeease)ですこんにちは。

なんで苦手なの?

はち

イゼ

いや・・・「それぐらいで来るんじゃねぇ!」って思われそうでなかなか行けない

さて今回は2馬力ボートのお話!

ボートは用意できた!次は・・・エンジン!!

前回2馬力ボートを手に入れて車に乗せて持ってきた記事を書きましたが、ボートで海に出るには人力では心もとなく、やはり船を動かすためのエンジンが必要です。

エンジンと一口に言っても船舶免許なしで操船できる物は最高出力2馬力までのエンジンになります。

ネットで探してみると



安定のホンダ・BF-2DH



変態のスズキ・DF2



聞いたことのあるトーハツ・MFS2C

 

他にもヤマハ等もあるそうです。

が。

全部10万円以上(血反吐

いやまあそりゃそうですよね・・・。

船のエンジンはほとんど水冷?

引用元:2馬力エンジン釣行後の潮抜き

値段の事はとりあえず置いといて色々調べてみると、ホンダ以外はほぼ水冷のようですね。

車やバイクの水冷と違い、船の水冷エンジンは冷却水として海水を循環させてエンジンを冷やします。

逆にそれゆえ、釣行から帰ってくると冷却水経路に付着した海水を洗うために、自宅で大きい入れ物に水道水をいっぱいにし、エンジンをかけて冷却水の経路を洗う作業をしなくてはなりません。

私はめんどくさがりなので水冷はちょっと・・・と思っていたのですが、売ってるエンジンはほとんど水冷なんですよね・・・。

とりあえず水冷空冷も置いておこう(現実逃避

うーむやはり価格が・・・。

そんなこんなでAmazonをひたすら見ていたのですが、やはり船外機にも中華製格安エンジンはあるわけで。

2万円~7万円ぐらいでたくさん出ているのですが、大体が2サイクルエンジン。

4サイクルエンジンだとやっぱり値段が上がり、そして全てが水冷。

2サイクルエンジンはガソリンとオイルを混ぜた燃料を使い、パワーは出ますが音がうるさくて燃費も悪く、耐久性がちょっと心配というイメージがあります・・・。

 

それも国産じゃなくて激安中華製だもんね・・・

はち

イゼ

さすがに海に出るなら不安要素はちょっとでも取り除きたいよね・・・

そんなこんなで毎日調べていましたが、あるのは2サイクルか水冷か、10万円以上するものか・・・。

そんな私がある日、違うところでも探してみよう!ということで探してみたら・・・

男(バカ)の生き様

結局中華製(

いや、ヤ○オクを見たら空冷4サイクルエンジンが超格安で出てたので光の速さでポチりました。

幸い私の最寄りの海は瀬戸内海でそこまで波が高くならないだろうし、岸からあんまり離れるつもりもないので当分はこれで行こうかなと勢い100%でポチリました。

そして到着!!

開封!!

53.2ccで、原付よりちょっとだけ排気量があります。

懐かしのOHV。

最近の車やバイクは大体がカムシャフトが上にあるんですが、OHVは下にカムシャフトがあり、プッシュロッドでバルブを開いている機構ですね!

専門用語やめい

はち

イゼ

構造が単純で壊れにくいけど、高回転が苦手なエンジンだね

バイクのハーレーとかが未だにOHVですね!

船体に固定する部分。このクランプを締めて船体にエンジンを固定します。

スクリュー。でっかい割ピンで留められていますね。

メインスイッチとスロットル部分。この中をワイヤーが通っており、スロットルに繋いでスピードを調整します。

キャブなのでチョーク付ですね!

※チョークは混合気を濃くしてエンジン冷間時の始動性を上げるための物です。

プライミングポンプです。この透明のカバーはゴム?のような柔らかい素材で出来ており

エンジンを最初に掛ける時はこんな風に指でぷしゅぷしゅ何回か押してキャブにガソリンを送ってあげるための物です。

リコイルスターター。これを引っ張ってクランクシャフトを回しエンジンを掛けます。

自動車やバイクで言うセルモーターの部分で、手動で動かします。

実は子どもの頃じいちゃんがこれで耕運機のエンジンを掛けてるのを見て憧れていました(

写真中央にある黒いプラスチック部分がスロットルです。

先ほどのスロットルワイヤーを写真のマイナスネジっぽい所に通してバルブの開閉を行いスピードを調節します。

無名メーカーであろうプラグ。もはや一度緩めて確認するのも怖いのでとりあえずこのまま(

ここだけは早めに変えたい部品ですね・・・というか適合するのあるかな(

※プラグは火花を飛ばす部品です。

ここまで見てきたのが船のエンジン、通称草刈り機船外機です!

いや、どう見ても草刈り機にプロペラ付けたでしょ

説明書。全部英語でなんとかわかる部分だけ読みましたがエンジンの分解図とデータだけで組み立て方法は載っていない模様。

まあやればなんとかなるか・・・。

付属の部品と工具。

付属のオイルを測るための容器。

変なところ親切だよね

はち

イゼ

でもありがたい!

ん?

はち

イゼ

縦線?

期待を裏切らないクオリティ(

まあ緩衝材も入っておらずこれだけ段ボールボコボコならそりゃ割れるわなwww

というわけでクオリティを確認したら早速組み立てていきます!

中華製4スト空冷エンジンを組み立てて行きます!

外に持ってきましたが明らかに段ボール足りてないです(

まずはエンジンを船体に固定するためのクランプを付けようとしますがなぜか全く入らず。

中華クオリティもまさかここまでじゃないよな・・・と心配していましたが

こんな感じでステーがずれていました。

ですのでこちらの左側の大きい方のボルトを緩めてずらし、左右をまっすぐにします。

ぴったりですね!

今度は無事に入ったので付属の一番長いボルトを入れて締め付けます。

13mmというなんとも言えないサイズですが、付属のスパナがあったのでなんとかクリア。

取付け完了!

次にエンジンオイルを入れていきます!

このエンジンは工場出荷時のテストの際に入れてある少量のオイルしか入っていないとのことなので、エンジンオイルを入れていきます。

とりあえず色々なんかアレそうなので、カブのオイル交換の時に余ったオイルがあるのでそちらを注入。

慣らし運転が終わったらオイル交換して正規のオイルを入れます。

説明書を和訳するとどうやら10W-30のエンジンオイルを260㏄入れれば良いとのことで、昔バイクのフロントフォークをオーバーホールした際のメスシリンダーを引っ張り出してきて使用。

プラ製品も日陰保管なら10年以上持つんですね・・・。

オイルフィラーキャップの先についている棒(オイルレベルゲージ)でオイル量を確認したら

 

フィラーキャップを締めます。

テストの為にガソリンもいれていきます!

オイルを入れ終わったらエンジン始動のためのガソリンを入れます。

ガソリンは通常のポリタンクには売ってくれませんので、ガソリン携行缶を用意します。

大体3L~5Lぐらいあれば大丈夫ですが、実際に給油するのは海の真ん中の揺れる船の上でしなくてはならないので、軽い方がやりやすいと思います。



私は見やすさと安全性重視で一般的なこちらを購入。

さあガソリンを入れていこう!というところなのですが、私は以前乗っていたバイク、グロムを全バラしてそのまま放置しており、なおかつガソリンがほぼ満タンのままでした。

ですので

グロムタンクから最後のガソリンを抜き取ります。

一度しか使わないので簡易的な灯油ポンプでシュコシュコガソリン移動。

とりあえず試運転なのでちょっとだけ移しました。

ハンドルとスロットルワイヤーを取り付けるよ!

はいこちらスロットル部分。こちらはスロットルを回すとワイヤーが引っ張られてバルブが開いてエンジン回転が上がります。

ですので、ワイヤーをスロットルバルブに取り付けていきます。

通常の状態ではこれぐらいしかワイヤーが出ていないので、スロットルを一番緩めてワイヤーが一番伸びている状態を作ります。

先っちょを引っ張ってこれだけ出てきました。

そしてスロットルバルブにケーブルを繋ごうとしましたが・・・届かない。

※写真上部の銀色のマイナスネジっぽい溝にワイヤーを通します。

色々うんうん悩みましたが、よく見たらこれ・・・邪魔じゃないか?

外して

入れたら

入った!中華の罠にはまるところだった・・・。

そして間に付属のスプリングを入れてみましたけど、あんま意味無さそうです(

それが終わったらスロットル側の赤と黒の配線を、エンジン本体側の赤と黒の配線に同じ色同士ではめていきます。

完了!

エンジン本体の作業は大体終了!

いよいよスクリュー側と繋げていきます!

エンジンとスクリューを繋ぐよ!

エンジンを立てての作業になるので、ある程度高さがある木でもなんでもいいのでエンジンを固定するスタンドのような物を用意します。

こんな感じに設置し、クランプを回して固定します。

そしてこれがエンジン下側のスクリューからの動力と繋がる部分。

遠心クラッチですね!

遠心クラッチ?

はち

アイドリングの低い回転数だとこの中の部分が回転するだけでスクリューが回ることはないのですが、エンジン回転が高くなるとバネの力より遠心力の方が強くなり、赤い矢印の向きにボルトを支点に外側に拡がって

スクリュー側のベルハウジング(金色の部分)の内側に接触し、エンジンで発生した動力が下に伝わりスクリューが回るという仕組みが遠心クラッチです。

よくわかんないけどエンジン回転を上げればスクリューが回るってことね!

はち

そんなこんなで上と下を合体させたら、付属のボルトを対角線上に締めて本締めします。

最後にスロットルの棒を写真の穴に取り付けるのですが緩めただけでは入らなかったので、受け側を一度外す必要があります。

黒いハンドルを緩めて取って

棒を挟んで締めたら

完成!!!!

・・・と思いましたがもう一つ忘れていたことが。

最後にスクリューのギアオイルを入れていくよ!

はいこちらスクリュー部分。

六角ボルトを外せばギアオイルを入れたり出したりする穴だと思われます。

ぐるぐるぐる・・・

ぬおwwガスケットカスがすげぇwww

ガスケットを綺麗に取り、ギアオイルを入れます。

指定は85W-90なのですが、4L缶でなおかつ3000円もしたので農業用のシングルグレードを買ってきました。もはや入ってれば良いかなと(



番手を揃えて1Lといったらこんなとこですかね・・・。

入れ口が非常に小さいので、グロムの5速ミッションを組む時に使ったオイル挿しがちょうどよかったのでそれを使い注入。



車のギアオイルと同じであれば、穴と同じ高さまで入れてOKなはず。

そしてこれまたグロムの時に使った液体ガスケット登場。

銅やアルミワッシャーではなく通常のワッシャーだったので、これはさすがに液ガスで漏れ止めしないと漏れてきますね・・・。

そしてもとに戻して完成!!

いよいよエンジンを掛けていくよ!!

オイル入れた!ギアオイル入れた!各部増し締めOK!

よし掛けるぞおおおおお!!!

・・・。

・・・・・。

・・・・・・・・・・。

掛からん(吐血

そもそもリコイルスターターがかなり固く、最後まで引ききる事が出来ない・・・。

うーむ、新品だから固いのかねぇ・・・。

とりあえず吸入空気の状態を見てみる事にしよう・・・。

エアクリカバーとエアクリを外すと

網があるのでそれも外すと

こんな状態。ん?これどこから空気吸ってるんだ?吸入空気の穴がない・・・。

と思ったら赤丸の部分が外れそうだったのでこれを外したら

極小の穴が開いてる・・・?

いじってみると

スライドして中にスロットルバルブが・・・(驚愕

・・・ん?

これチョークか(ガタガタ

確かにこの小さな穴なら取り込む空気量少なくて混合気が濃くなるわなwww

低価格は分かるがよく考えるわ・・・。

よし、とりあえず点火どうこうは置いといて、まずはリコイルスターターを引ききるために、余計な抵抗を減らすことにしよう。

チョークを使わずエアクリも付けずにひいてみると・・・

掛かったあああああ!!(歓喜

・・・でも凄まじい煙。

一旦エンジンを止めて確認してみると


すげぇオイル垂れてる(

ブローバイ・・・?にしては短時間で垂れすぎだな・・・。

なんだあれか。もしや規定量入れて入れすぎってやつか(

とりあえずオイル抜いてみよう・・・。


おお、イイ感じ!

やはりオイルが多すぎた模様。何を信じたらいいんだwww

まあそんなこんなでなんとか無事かかりました!

正直整備してる最中めっちゃ面白かったwww

やっぱりエンジン楽しい!!

イゼの一言まとめ

不安が拭えない(ガタガタ

やっぱり初めて船に乗る&運転するわけだから、できれば信頼できるメーカーのエンジンを買いたかったけど・・・。

とりあえず遠くに行かないように試運転ですね!!

それではまた!